1. ホーム
  2. 生活心理

リストカットをしてしまう理由とやめる方法

リストカットした女性リストカットは自傷行為の一つですが、本気で「死にたい!」と思っている行為ではありません。そりゃそうです、あんな少量の出血で人間は死にません。ではなぜやってしまうのでしょうか?

簡単に言うと人は、強烈な痛みを感じるとその痛みから自分を守るためにホルモンの一種「βエンドルフィン」を出します。このβエンドルフィンは別名を「脳内モルヒネ」と呼び、医薬品で使用されるモルヒネの約5倍近い鎮痛作用を持っていると言われています。リストカットをしてしまう人はこのβエンドルフィンを出す方法として「自傷」という行為を見つけてしまったのです。多分マンガやドラマの影響なのでしょうね・・・困ったものです。

【心理状態】とにかくストレスから逃れたい!

リストカットをする年代は10代が圧倒的です。さらに男女比で見ると女性が70%を越えています。リストカットをしていた人達へのアンケート調査結果(引用:東京大学教育学研究科)では、リストカットの約55%は「不快感情(精神的ストレス)への対処」だそうです。10代の頃というのは相談相手が分からなかったり、悩みを心の内に抱え込む機会が多いのが背景にあるものと思われます。20代になると、ルールや義務から一気に解放されて自己解決しやすくなるので精神的ストレスも軽減し、リストカットする人も激減するのだと思われます。

精神的ストレスはとても疲れるのです

人は精神的ストレスで追い込まれると、心拍数が上がって強い緊張感が続きます。この状態が長時間続くと肉体的に負担が大きくなりすぎるのでなんとか抑えようとあれこれ脳が考えます。その答えがβエンドルフィンを出すこと♪だったのです。

たま~に路上で興奮した方などが自分の腕を噛んだり、頭を叩いたりしているのを見た事ありませんか?あれは何らかの理由で興奮状態に陥ってしまい、気分を落ち着かせようとβエンドルフィンを出そうとしているのではないか?と言われています。リストカットも自傷行為の一つですから同じようなことが言えます。何かのきっかけで痛みから多幸感を覚えてしまい、癖になってしまっている可能性があります。

解決方法

瞑想する女性βエンドルフィンは自傷行為をしなくても簡単に出せます。例えば最も簡単な方法として呼吸法などが知られています。ソファーなどに腰掛け、鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐き出すことを5回~10回ほどやっていると少量ですがβエンドルフィンを出すことができます。1回の量は少なくても何度も繰り返していればほぼ1日中出していることも理論上は可能です。ヨガや瞑想などは典型的ですし、スポーツ選手などが自身を落ち着かせようと深呼吸しているのは正にこれです。

少し多めにβエンドルフィンを必要するのであればスポーツで追い込むという方法もあります。マラソン選手のランナーズハイは有名ですが、ウェイトトレーニングをやってる時にも大量に出るそうです。スポーツ系は肉体を極限まで追い込むとβエンドルフィンが出るので自傷行為に近いものがありますので大量に出ていると思われます。

一番βエンドルフィンが出る方法はハグ♪

楽に大量にβエンドルフィンを出すには好きな人にハグしてもらうのが一番良いです。この場合の好きな人とは別に恋人でなくても構いません。家族や友人などでも大丈夫です。心の底から本気で好きな人にハグしてもらうと一気に大量のβエンドルフィンが溢れ、とてつもない多幸感におおわれます。相手がいない方は大好きなペットを自分からハグすると良いでしょう。ペットを愛する気持ちがβエンドルフィンを生成します。

また「美味しい物を食べる」ということでもβエンドルフィンは出ます。体型を気にしてしまう10代の女子には難しいかもしれませんので、やはり趣味などを見つけて没頭するのが良いかも知れません。アイドルをおっかけてみたり、好きな漫画を読んでみたり、妄想にふけってみるなど、探せばいくらでもあります。とにかく本気で自分がこれ好きだわー!!って思えることを見つけることがリストカットをやめる唯一の方法なのです。

そう考えるとリスカって安易過ぎますよね?もうやめましょうね