1. ホーム
  2. 生活
  3. ゴミ屋敷

ゴミ屋敷オーナーの心理とは?

【心理状態1】経済的なダメージを受けた過去がある

ゴミ屋敷ゴミ屋敷オーナー「これはゴミじゃ無い、財産なんだ!」という方がほとんどです。人間は経済的な困窮を味わうと、物を大事に扱う心理が身につきます。究極にお金が底を突くと、身の回りの物を売ってやりくりしますよね?あれです。

こういった極限の経験をした人は、もう一度そういう状況が起きても大丈夫なように、「来たるべき時にはこれを売ろう」という心理が働いて、様々な物を収集し始めます。放置されているゴミに家電製品が多い方はこれが原因です。こういう人に必要なのは経済的な安定です。

【心理様態2】大きな失望を味わった過去がある

コツコツ積み重ねてきた物が一気に崩れて無くなった、または無意味になったという経験をすると、人間は強烈な虚脱感に襲われます。頑張ってやってもまた失うのならやらない方がいいだろう・・・という心理が行動力を勝ってしまい、何をするにも中途半端な状況に陥ります。例えばあるゴミ屋敷のオーナーは、お父さんと事業を頑張ってきたのですが、会社の倒産と同時に片付けができなくなりゴミ屋敷になってしまいました。

ゴミを片付けて清潔に保つという行動は、次の生活へ備えるという心理により行われます。大きな失望を味わってしまった人には小さくても良いので「やれば報われる」という確実な報酬や、「希望」が必要なのです。

ゴミ屋敷オーナーの約90%はこれら2つ、もしくは両方の心理状態と思われます。残る10%はアスペルガーなど精神的疾患が原因と思われます。いづれにしてもゴミを溜める方の原因は脳にあるわけですので、大声で怒ったり、貼り紙をして苦情を申し立てても効果はないのです。会話を通じて何が原因でこうなったのかを探り、心の不安を取り除いてあげることで解決するでしょう。ゴミ屋敷のオーナーも深層心理では「このままでは迷惑だしちゃんとしたい!」と願っているのです。